3.0テスラMRIは1.5テスラと比べ、2倍の信号が得られるために短時間でより鮮明に病変を確認することができます。
また、3.0テスラでは小さな動脈瘤もはっきり見ることができます。
ASLと呼ばれる撮影法では、脳の血流状態を画像にすることが可能です。
血流を色で見ることができるため、血管に狭窄(細くなっていること)が生じその先の血流が悪くなっている様子が一目で分かります。
従来は、PETやSPECTといった被ばくを伴う検査が一般的でしたが、近年ではMRIで脳血流動態を評価することが可能となりました。
MRIはPETやSPECTに比べて、放射線被ばくがない・検査時間が短い・検査費用が安価、など利点が多く臨床応用が進んでいます。
このような検査を実用的に可能にしたのが3.0テスラMRIです。
当クリニックではMRAにおいて血管の狭窄が見つかった方にはASLを実施し脳血流の検査も行うことで、より多くの情報から今後の治療方針を立ててまいります。
MRIの開口径が従来の60cmから70cmに広くなりました。
広い検査スペースでリラックスして検査を受けて頂けます。
従来のMRI検査は、暗い室内で工事現場のような音の中で検査が終わるのを寝て待つだけでした。
しかし、そんな検査時間も患者様に少しでもリラックスしていただけるように作り出されたのがAmbient(アンビエント)システムです。
検査室内の照明を患者様がお好きな色に設定でき、ヒーリング映像と音楽を楽しみながら検査を受けていただくことができます。
入室前にタッチパネルから、好みのビデオテーマを選択します。
タッチパネルに表示されているテーマは10種類です。
ヘッドホンを装着し、MRIの寝台に横になり検査の準備をしてまいります。
タッチパネルで選択したビデオテーマが検査室後方の壁面のモニターに映し出されます。
検査中は専用ミラースクリーンに映るビデオテーマ映像を鑑賞しながら、ヘッドホンで音楽を聴きながら、検査を受けていただくことができます。